部活などのマネージャーや指導者が応急処置やケガについて学びたいと思った場合、ネットや数多ある書籍から情報を得る必要がありました。
特にスポーツ現場で使う知識が1つにまとまった書籍を普通の書店で選ぶのは難しいですし、専門的過ぎても値段が高い上に内容も難しくなります。
何か資格を取りたいと思っても、誰でも受験できるスポーツ医学に関する資格はありませんでした。
そんな中登場したのが「スポーツ医学検定」という資格です。
もしケガや痛みの相談をされた時、ネットや本でちょっと読んだだけの知識では不安ではないですか?
何か資格を持っているだけで、正しい情報を自信を持って伝える事ができます。
まずは公式テキストを読んでみて!
スポーツ医学検定の公式テキストが出版されているので、資格を受けるかは別としても一度読んでみてください。
スポーツ現場で役に立つ「解剖学」「ケガ」「リハビリ」などの知識が広くカバーされていて、イラストや図で分かりやすくまとめられています。
特にケガについては捻挫や肉離れなどのスポーツ中に起きる頻度の高いものから、脳震盪などの場合によっては命に関わる様なものまで、ケガの詳細な情報や対応方法がまとめられています。
とりあえず最低限の知識が一つになった本が欲しいという人にはオススメの一冊です。
価格も2000円台と学生でも購入しやすい値段になっています。
資格のレベル分け
スポーツ医学検定にも他の検定と同じ様に難易度別でレベルが設定されており、ウェブで受けられる初級と受験が必要な3級から1級の全4段階となっています。
初級(ビギナー)
検定のお試し版の様な位置ずけの様です。WEB上でテストを受ける事ができ、3級相当の4択問題が20問出題されます。
時間は30分で受験料も980円と低く設定されています。3級を受ける前にどんな問題が出るのか、試しに受けてみるには丁度良いでしょう。
初級の合格は上位資格の受験条件ではないので、3級の受験が不安な人や手軽に知識の確認がしたい人向けと言えます。
3級(ベーシック)
ここからがスポーツ医学検定の本番です。
3級からは各地の受験会場にてマークシート形式のテストを受験することになります。
身体や怪我についての最も基本的な知識を問う問題となっていて、部活動のマネージャーや身体について知りたいアスリートはここからスタートしてみましょう。
受験料は4800円とまぁまぁな値段なので、しっかりと勉強して挑戦することをオススメします。
2級(アドバンス)
3級よりも広く深い知識が求められ、ここまでが赤い表紙のテキストの範囲になります。
指導者やより自信を持って応急処置などがしたい人は2級の合格を目指しましょう。
特に大学スポーツになると大人や指導者がいない場合もあり、ケガが起きた時には学生だけで対応しなければいけません。
そういったチームで活動している人は2級まで目指して欲しいと思います。
1級(マスター)
スポーツ医学検定の最高位になります。
スポーツ医学の専門的な知識が問われるので、体育系の大学生や専門学生はここを目指しましょう。
スポーツ医学の専門家を目指す人の第一歩としては十分かなと思います。学生として現場に出る前に受験しておくと良いかもしれません。
現在のところ1級が受験できる会場は、札幌、東京、横浜、名古屋、大阪、福岡の6会場のみとなっています。
テキストも1級専用が出版せれており、受験を考えている人はこちらも準備が必要です。
最後に
スポーツ医学検定はスポーツ医学に触れるのが初めてと言う人には丁度良い資格となっています。
受験できる会場は少ないですが、3級と2級や2級と1級といった併願も可能となっています。(併願割引あり!)
まだまだ正しいスポーツ医学の知識がアマチュアスポーツの現場に届いているとは言えません。
こういった検定をきっかけに少しでも正しい知識がスポーツ現場に浸透し、安全にスポーツを楽しめる環境が整って行けば嬉しいです。
スポーツ医学検定HP:https://spomed.or.jp